食事は毎日元気に生活するための源です。
楽しく食事をするための「食の情報」をお伝えします。


 秋といえば、「食欲の秋」。そしてこの季節の食べ物といえばさつまいも。とりわけ石焼き芋のあの独特の笛の音は、まさに秋の風物詩ですね。熱いお芋を紙に包んで、ふーふー言いながら食べるのはこの時期ならでは。
 さつまいもは中南米が原産で、日本には17世紀に中国よりもたらされました。繁殖能力が高いので、江戸時代以降に飢饉対策として広く栽培されるようになり、大飢饉や食糧不足の時には、多くの人の命を救ったといっても過言ではありません。 栽培しやすい上に、エネルギーのもととなるデンプンが豊富に含まれており、ビタミンCや食物繊維を多くふくむ、なくてはならないものでした。
 その一番の特長ともいえるデンプンはイモ類のなかでも最も多く、加熱する事によりアミラーゼという酵素によって分解され甘味が増していきます。さらに、デンプンはビタミンCを包み、加熱しても壊れにくくしてくれます。とりわけ電子レンジでの加熱が一番、損失率が少ないと言われています。ただ食べ過ぎると、消化しきれなかったデンプン質が腸内細菌の栄養源になって分解され、ガスを発生させます。これがいわゆる「おなら」です。「おなら」はさつまいもだけではなく、ストレスや他のイモ類豆類などからも発生しますので、「さつまいもを食べすぎなければ大丈夫」ということにはなりませんのでご注意くださいね。
 他にも、食物繊維を多く含み便秘にもよく、甘味が強いのにカロリーは控えめ、コレストロールを下げたり、食後の血糖値の上昇を予防してくれたりと女性には特に人気。ただ、さつまいもだけですと糖分摂取に偏ってしまいますので、食卓には一緒にたんぱく質と脂質を加えて出すとよいでしょう。