食事は毎日元気に生活するための源です。
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 全国の山林に見られる「朴の木(ほおのき)」は、樹高30m、直径1m以上にもなるモクレン科の落葉高木です。この木の葉は輪正状で、長さは20cm以上の大きな葉をしており、火に強く、香りがよく、殺菌作用がありカビを生えにくくする働きがあります。その特徴を活かして、昔から使い捨ての器や包装用に、また乾燥させた葉は鍋代わりにも使われてきました。
 朴の葉を使った料理として、地域によっても様々あり、まだ青い朴の葉に寿司飯を盛り、鮭などの具を乗せて握りながら食べる「朴葉寿司」。房のまま一枚ずつの葉に包みこんだまま、焼いたり蒸したりして、お盆の頃に食べる「朴葉餅」。そして、秋になると落ち葉を3日程塩水に浸し陰干ししてから保存し、器として使用し調理する「朴葉味噌」。これは自家製の味噌に薬味や切り漬けなどを絡めて葉の上に乗せて焼き、ご飯と一緒に食べる料理で、近年では肉や魚を一緒に焼く、一品料理としても出されています。どれも岐阜県の飛騨地方や奈良県の吉野地方などの郷土料理として親しまれている料理です。
 また、朴の木は葉だけではなく、その堅い材は下駄の歯や和包丁の柄、家具や細工物に使われ、樹皮は「厚朴」と呼ばれる生薬の一種で、「五積散(ごしゃくさん)」や「平胃散(へいいさん)」「五苓散(ごれいさん)」などの漢方薬に配合されています。朴の木における利用方法は、食生活を始め生活道具など、昔から広く使われています。