食事は毎日元気に生活するための源です。
楽しく食事をするための「食の情報」をお伝えします。
10月から翌年の4月までが旬の山芋は、その強い粘り気と滋養強壮がつくことから、別名「山うなぎ」とも呼ばれています。世界に約600種あると言われており、日本では大きく分けて、長芋・大薯(だいじょ)・自然薯(じねんじょ)といったものがあります。
山芋は炭水化物を主成分としており、でんぷんやマンナンを多く含みます。でんぷん質のものは消化が悪い為、加熱してからでなければ食べる事ができないのですが、山芋には炭水化物分解酵素であるアミラーゼがあり、これがでんぷんの消化を助けてくれるため、生でも食べる事ができます。また、ヌルヌルとした粘り気は「ムチン」と呼ばれるもので、これは胃壁の粘膜を保護し、タンパク質を効率よく消化・吸収してくれる働きがあります。食物繊維やカリウムも豊富で、便秘の解消にも役立つと言われています。食としてだけではなく生薬としても使われており、山芋の根茎の外皮を除去して乾燥させたものは「山薬」といい、「八味地黄丸(はちみじおうがん)」や「六味丸(ろくみがん)」などの漢方薬に配合されています。
おいしくて栄養もある山芋ですが、皮を剥いたり、すりおろした際に皮膚に触れると、かゆくなる場合がありますね。そのかゆみはなかなかとれなくてとても厄介。その原因は、皮付近に存在するシュウ酸カルシウム。皮を剥いたりすりおろしたりすることにより結晶が壊され、欠片が皮膚にささるからです。対処法としては、シュウ酸カルシウムは酸に弱いので、調理する前に皮を剥いた山芋を酢水につけたり(または酢を直接かける)、皮膚についてかゆくなってしまった場合はレモン汁をつけて酢水で洗い流すといいでしょう。