食事は毎日元気に生活するための源です。
楽しく食事をするための「食の情報」をお伝えします。
まだ平均寿命が35歳前後と、現代人と比べて短かった時代。75歳という長寿を全うした徳川家光は、若い頃より健康に留意しており、とりわけ麦ごはんには格別なこだわりを持っていたといいます。大麦は世界最古の穀物の一つともいわれ、日本では奈良時代の頃から栽培が始まり、お米と混ぜて食べられるようになったのは平安時代からでした。
麦ごはんに使われる原料の大麦は外皮を剥いたものを食します。大麦を食べやすく加工したものを精麦といい、加工方法の違いから主に4つに分類されます。外皮を剥いてからローラーで押しつぶす「押麦」。大麦の中央にある黒線(業界ではフンドシと呼ばれます)から半分にカットしてローラーでつぶし、ビタミンB1とB2を強化した「ビタバレー」。黒線から半分にカットし米粒状に剥いた「米粒麦(切り麦)」。主に味噌や焼酎の原料として使用されることが多く、欧米ではスープやサラダ具材に使われる「丸麦」。今ではスーパーでも気軽に買え、種類も豊富にそろっています。
大麦は食物繊維を豊富に含み、白米の約10倍以上にもなります。穀物が含む食物繊維は、不溶性の割合が高く水溶性の割合が低いのが一般的ですが、大麦には不溶性と水溶性とがバランスよく含まれています。栄養的には優れているのですが、消化吸収しにくいという点もあります。そういう点からも、やまいもをかけたとろろ飯などは、やまいもの消化酵素が麦ごはんの消化を助けてくれますので理にかなった食べ方ともいえます。ですが、いくら体に良いといっても、大麦だけで食べてしまうと大量の食物繊維を摂取したことになり下痢や便秘をおこしてしまうことがありますので、あくまでも、補助的な食物として2割から多くても5割程度に抑えるようにしましょう。